【解説】PoY【実機プレイ】
2008年1月12日 MTG※ツールは一切使用しておりません。全て自力でのプレイです。
やあ兄弟。
僕はPoYレース常連ですが、今期はTASなる最速攻略が行われてしまったおかげで、受賞を逃してしまいました。
しかし、上位への執着を捨ててしまったわけではないので、日々PoYポイントの稼ぎ方を研究しています。
そこで今回は、社会的地位と引き換えに参加できるPoYレースの攻略について、実演を交えて解説したいと思います。
今期のTASでは、中学生の精神状態という特殊なツールを使用しているため、凡人には真似できませんが、僕は相手の無味乾燥な場やハンドから様々な脅威を妄想できる、フロム脳という技能でPoYレースに参加しています。これは、ACシリーズをプレイするか、もしくはネガティブシンキングを繰り返すことで誰にでも習得できるのでオススメです。
では、実際に新宿PWCでPoYポイントを稼いでみたので、解説に移りたいと思います。
デッキはビッグマナです。FINALSで全勝した、メイン硫黄破のあれです。ファッティをちょっぴりいじりましたが、基本は同じです。
しかし、構築の段階でできることがあります。今日は理論的にぼくのかんがえたさいきょうのさいどぼーどを組んだので、この時点でそれなりのPoYポイントを稼ぐことができました。
Round1 vsロックス ○○
エルフのパワーカードに、タッチでテネブとドランが入ってました。
Game1 後攻 自マリ
鉄足二体でビートダウン。ガラクが殺されないのでかなり好き勝手しました。ハンマーでリードを広げ、最後はバーラン。
Game2 後攻
相手は事故気味でした。三色なので、二色目以降の土地を壊そうとひたすら酸苔を握り締めてましたが、コマンドを皮切りにパワーカード連打で勝ちました。
酸苔は色を待つより先に、テンポ目的で速めに使うべきでした。
自分もアグレッシヴになれるデッキなのに、自重しすぎました。序盤ではこれくらいやらないとPoYポイントを稼ぐのは難しいせいでしょう。
Round2 vs赤単 ××
《ケルドの匪賊/Keldon Marauders(PLC)》まで入った超速アグロ。これはとても危険です。PoYポイントの稼ぎどころが来る前に殺されます。
このマッチは、二本とも事故で死にました。
ただ、二本目はダブルマリガンしたくない一心でかなり無理のあるハンドをキープしてしまいました。こうでもしないと赤単相手にPoYポイントは獲得できません。
Round3 vsドラン ○××
こちらはオーソドックスなドラン。ドランをオーソドックスと言えるかは微妙ですが。タルモゴイフはPoYレーサーには格好の獲物です。
Game1 後攻
0/1のタルモゴイフに山一枚から雪崩しを撃とうとして、相手と和やかな雰囲気になりました。こういうところで地道に稼ぐのがPoYレースの基本です。
その後氷雪地形が順調に伸び、雪崩しが何度も相手のファッティを落としていきます。
しかし、ここで一波乱。相手のドランの攻撃に対し、雲打ちをインスタントタイミングでプレイしてブロックで討ち取ってしまいました。フラッシュクリーチャーを自分のメインでプレイしないのは、PoYレースにおいて大きく遅れを取ることになります。
Game2 後攻
相手の動きが速く、稼ぐ機会が見つからないままライフ2まで追い込まれました。ガラクのビーストと根壁と村と北方行からの口まで総動員して3ターンくらい耐えましたが、最後は黒コマンドであっけなく死亡。
Game3 先攻
土地は並びましたが、氷雪が少なくて雪崩しの威力が上がりません。こうなると、タルモ相手にPoYポイントを稼ぐくらいしかやることがなく、そのままマッチには負けてしまいました。
Round4 vs青単氷雪 ××
これはきついマッチアップです。一つ一つの動きがモッサリしているビッグマナにとって、カウンター呪文はこちらの稼ぎそのものを否定してしまいます。
案の定、マナブーストと鉄足以外プレイした記憶がありません。しかも相手の戦線は熟考漂いと裂け目翼となれば、接触戦闘も起こらず、PoYポイントは稼げませんでした。
Round5 vsメグリム ○○
PoYレーサーが毎度突入するカオスゾーンです。メグリムから赤コマンドで手札入れ替えられたりして痛いというデッキ。しかし、《ナー島の領主/Shah of Naar Isle(FUT)》などで引かせて捨てさせるという構成なので、むしろマナの伸びるビッグマナが引かせてもらうと有利になれます。
このマッチはデッキパワーで乗り切りました。二戦とも鉄足とハンマーをセットで引いてきて終了。二戦目は雲打ちとか出てきましたが、うっかりハンデスにレスポンスでフラッシュを使ったので、またPoYポイントが減ってしまいました。
Round6 vs青白ライフコンボ ○×○
《永劫の輪廻/Enduring Renewal(TSB)》・《死裂の剣/Deathrender(LRW)》
《砂の殉教者/Martyr of Sands(CSP)》・《ボトルのノーム/Bottle Gnomes(10E)》
Game1 先攻
相手は事故気味で、ビジョンですら土地が増えませんでした。変わりにアクローマが墓地に落ちたので普通の青白コンかと思いつつ、ボガヘルとかでどつき倒しました。この時点ではデスレンダーしか見なかったので、変則リアニかとも思いました。
Game2 後攻
対コントロール用のサイドを行いました。すると、相手が永劫の輪廻やデスレンダーで殉教者を回し始め、ようやくデッキの正体が明らかに。すぐさまライフは青天井になり、ガラクやボガヘルが10ターンくらい場にいたにも関わらず全く勝ちが見えてきません。
しかし、相手も全く決め手を引かないらしく、デッキの中身を見るためにじっくり待ってたら、いきなり相手が「###このコメントは表示されません###」と言ってきたので、投了しました。
相手のライフは230とかいってました。
「何故削れないと分かっていて殴ってくる?」
「僕がっ!もっと相手にカードを使わせていれば!!」
Game3 先攻
ネタは分かったので、トーモッドと追加の火葬とお守りのディッチャをサイドイン。
残り時間も少なくなってきて、ヒカ碁でサイを探してる時のヒカルの早打ちかっこよかったなとか考えながら、鉄足で激しくビートダウン。デスレンダーが出てくる頃には相手のライフは一桁台。装備コストを払う暇を与えなかったり、除去したりを繰り返します。
テフェリーの濠を越えるのに、今回急遽採用した工廠が活躍しました。ボガヘルと一緒にバーランに参加し、エクストラ4ターン目でぎりぎり勝ちました。
熱くなってはいましたが、相手の各種起動型能力を微妙に間違ったりと、PoYポイントは着実に稼いでいました。
Round7 vs5CG? ×○×
稲天を叫び大口と黒コマンドとリリアナでサポートし、デッドウッドと熟考漂いでアドバンテージを取る素敵性能の高いデッキ。多分コジマ濃度ヤバい。
前のマッチで慌てていたので、このラウンドでは落ち着こうと思いました。この落ち着くというのがPoYレースでは重要です。なぜなら、落ち着くというのはつなわち、慌てる余地を生むことに繋がるからです。
Game1 先攻
天使を雪崩しで捌き、鉄足ハンマーで相手は瀕死に。今大会最大のチャンスが訪れました。
相手の場は0/3の根壁が二体とリリアナ、土地は全てタップ、ライフは9です。こちらは大量のマナとハンマー装備の鉄足です。
ここでPoYポイントを一気に稼ぐため、ハンドの硫黄破は華麗にスルーして鉄足パンチです。根壁にブロックされ、相手のライフは6残りました。
ここでやばい量のポイントを稼ぎました。はたしてTASにどれだけ迫れたでしょうか。せっかくなので、追撃します。
相手は天使を追加してきました。こちらは今度こそ壁を排除しようと硫黄破を撃ちますが、ここでなんと相手も硫黄破。相手は自分の硫黄をリリアナに移そうとしますが、そこはきっちりジャッジを呼んで阻止。しかし相手のライフは1残り、こちらの場は生物がいなくなりました。
相手はデッドウッドから天使を拾ってビート開始。PoYポイントがすごい勢いで溜まっていきます。
ここで、トップした緑コマンドで持ってきたギャンコマをリリアナに捨てさせることで、再びすさまじい量のPoYポイントが得られました。おそらくTASが現れなければ、今期は僕が受賞していたと思います。
ライフ1の相手に26点のライフを削りきられ、PoY連鎖ボーナスポイントまで入りました。
Game2 先攻
相手が事故気味だったので、ビビッドを緑コマンドで戻したり、石塚を酸苔したりしてる間に、鉄足ハンマーで勝ちでした。さすがにあれだけの量のポイントを得たので、今回は獲得できるポイントに補正がかかったようです。
Game3 後攻
マリガン判断がまだ不十分だったようです。なにもできないまま、天使に蹂躙されました。
いかがでしたでしょうか。
PoYレースでポイントを稼ぐのがそこまで難しくないということが分かっていただけたと思います。
整数のできない大学生が足し算を間違うとPoYレースでは一気に上位に躍り出ることができます。
みなさんも試してみてはいかがでしょうか。
ノシ
やあ兄弟。
僕はPoYレース常連ですが、今期はTASなる最速攻略が行われてしまったおかげで、受賞を逃してしまいました。
しかし、上位への執着を捨ててしまったわけではないので、日々PoYポイントの稼ぎ方を研究しています。
そこで今回は、社会的地位と引き換えに参加できるPoYレースの攻略について、実演を交えて解説したいと思います。
今期のTASでは、中学生の精神状態という特殊なツールを使用しているため、凡人には真似できませんが、僕は相手の無味乾燥な場やハンドから様々な脅威を妄想できる、フロム脳という技能でPoYレースに参加しています。これは、ACシリーズをプレイするか、もしくはネガティブシンキングを繰り返すことで誰にでも習得できるのでオススメです。
では、実際に新宿PWCでPoYポイントを稼いでみたので、解説に移りたいと思います。
デッキはビッグマナです。FINALSで全勝した、メイン硫黄破のあれです。ファッティをちょっぴりいじりましたが、基本は同じです。
しかし、構築の段階でできることがあります。今日は理論的にぼくのかんがえたさいきょうのさいどぼーどを組んだので、この時点でそれなりのPoYポイントを稼ぐことができました。
Round1 vsロックス ○○
エルフのパワーカードに、タッチでテネブとドランが入ってました。
Game1 後攻 自マリ
鉄足二体でビートダウン。ガラクが殺されないのでかなり好き勝手しました。ハンマーでリードを広げ、最後はバーラン。
Game2 後攻
相手は事故気味でした。三色なので、二色目以降の土地を壊そうとひたすら酸苔を握り締めてましたが、コマンドを皮切りにパワーカード連打で勝ちました。
酸苔は色を待つより先に、テンポ目的で速めに使うべきでした。
自分もアグレッシヴになれるデッキなのに、自重しすぎました。序盤ではこれくらいやらないとPoYポイントを稼ぐのは難しいせいでしょう。
Round2 vs赤単 ××
《ケルドの匪賊/Keldon Marauders(PLC)》まで入った超速アグロ。これはとても危険です。PoYポイントの稼ぎどころが来る前に殺されます。
このマッチは、二本とも事故で死にました。
ただ、二本目はダブルマリガンしたくない一心でかなり無理のあるハンドをキープしてしまいました。こうでもしないと赤単相手にPoYポイントは獲得できません。
Round3 vsドラン ○××
こちらはオーソドックスなドラン。ドランをオーソドックスと言えるかは微妙ですが。タルモゴイフはPoYレーサーには格好の獲物です。
Game1 後攻
0/1のタルモゴイフに山一枚から雪崩しを撃とうとして、相手と和やかな雰囲気になりました。こういうところで地道に稼ぐのがPoYレースの基本です。
その後氷雪地形が順調に伸び、雪崩しが何度も相手のファッティを落としていきます。
しかし、ここで一波乱。相手のドランの攻撃に対し、雲打ちをインスタントタイミングでプレイしてブロックで討ち取ってしまいました。フラッシュクリーチャーを自分のメインでプレイしないのは、PoYレースにおいて大きく遅れを取ることになります。
Game2 後攻
相手の動きが速く、稼ぐ機会が見つからないままライフ2まで追い込まれました。ガラクのビーストと根壁と村と北方行からの口まで総動員して3ターンくらい耐えましたが、最後は黒コマンドであっけなく死亡。
Game3 先攻
土地は並びましたが、氷雪が少なくて雪崩しの威力が上がりません。こうなると、タルモ相手にPoYポイントを稼ぐくらいしかやることがなく、そのままマッチには負けてしまいました。
Round4 vs青単氷雪 ××
これはきついマッチアップです。一つ一つの動きがモッサリしているビッグマナにとって、カウンター呪文はこちらの稼ぎそのものを否定してしまいます。
案の定、マナブーストと鉄足以外プレイした記憶がありません。しかも相手の戦線は熟考漂いと裂け目翼となれば、接触戦闘も起こらず、PoYポイントは稼げませんでした。
Round5 vsメグリム ○○
PoYレーサーが毎度突入するカオスゾーンです。メグリムから赤コマンドで手札入れ替えられたりして痛いというデッキ。しかし、《ナー島の領主/Shah of Naar Isle(FUT)》などで引かせて捨てさせるという構成なので、むしろマナの伸びるビッグマナが引かせてもらうと有利になれます。
このマッチはデッキパワーで乗り切りました。二戦とも鉄足とハンマーをセットで引いてきて終了。二戦目は雲打ちとか出てきましたが、うっかりハンデスにレスポンスでフラッシュを使ったので、またPoYポイントが減ってしまいました。
Round6 vs青白ライフコンボ ○×○
《永劫の輪廻/Enduring Renewal(TSB)》・《死裂の剣/Deathrender(LRW)》
《砂の殉教者/Martyr of Sands(CSP)》・《ボトルのノーム/Bottle Gnomes(10E)》
Game1 先攻
相手は事故気味で、ビジョンですら土地が増えませんでした。変わりにアクローマが墓地に落ちたので普通の青白コンかと思いつつ、ボガヘルとかでどつき倒しました。この時点ではデスレンダーしか見なかったので、変則リアニかとも思いました。
Game2 後攻
対コントロール用のサイドを行いました。すると、相手が永劫の輪廻やデスレンダーで殉教者を回し始め、ようやくデッキの正体が明らかに。すぐさまライフは青天井になり、ガラクやボガヘルが10ターンくらい場にいたにも関わらず全く勝ちが見えてきません。
しかし、相手も全く決め手を引かないらしく、デッキの中身を見るためにじっくり待ってたら、いきなり相手が「###このコメントは表示されません###」と言ってきたので、投了しました。
相手のライフは230とかいってました。
「何故削れないと分かっていて殴ってくる?」
「僕がっ!もっと相手にカードを使わせていれば!!」
Game3 先攻
ネタは分かったので、トーモッドと追加の火葬とお守りのディッチャをサイドイン。
残り時間も少なくなってきて、ヒカ碁でサイを探してる時のヒカルの早打ちかっこよかったなとか考えながら、鉄足で激しくビートダウン。デスレンダーが出てくる頃には相手のライフは一桁台。装備コストを払う暇を与えなかったり、除去したりを繰り返します。
テフェリーの濠を越えるのに、今回急遽採用した工廠が活躍しました。ボガヘルと一緒にバーランに参加し、エクストラ4ターン目でぎりぎり勝ちました。
熱くなってはいましたが、相手の各種起動型能力を微妙に間違ったりと、PoYポイントは着実に稼いでいました。
Round7 vs5CG? ×○×
稲天を叫び大口と黒コマンドとリリアナでサポートし、デッドウッドと熟考漂いでアドバンテージを取る素敵性能の高いデッキ。多分コジマ濃度ヤバい。
前のマッチで慌てていたので、このラウンドでは落ち着こうと思いました。この落ち着くというのがPoYレースでは重要です。なぜなら、落ち着くというのはつなわち、慌てる余地を生むことに繋がるからです。
Game1 先攻
天使を雪崩しで捌き、鉄足ハンマーで相手は瀕死に。今大会最大のチャンスが訪れました。
相手の場は0/3の根壁が二体とリリアナ、土地は全てタップ、ライフは9です。こちらは大量のマナとハンマー装備の鉄足です。
ここでPoYポイントを一気に稼ぐため、ハンドの硫黄破は華麗にスルーして鉄足パンチです。根壁にブロックされ、相手のライフは6残りました。
ここでやばい量のポイントを稼ぎました。はたしてTASにどれだけ迫れたでしょうか。せっかくなので、追撃します。
相手は天使を追加してきました。こちらは今度こそ壁を排除しようと硫黄破を撃ちますが、ここでなんと相手も硫黄破。相手は自分の硫黄をリリアナに移そうとしますが、そこはきっちりジャッジを呼んで阻止。しかし相手のライフは1残り、こちらの場は生物がいなくなりました。
相手はデッドウッドから天使を拾ってビート開始。PoYポイントがすごい勢いで溜まっていきます。
ここで、トップした緑コマンドで持ってきたギャンコマをリリアナに捨てさせることで、再びすさまじい量のPoYポイントが得られました。おそらくTASが現れなければ、今期は僕が受賞していたと思います。
ライフ1の相手に26点のライフを削りきられ、PoY連鎖ボーナスポイントまで入りました。
Game2 先攻
相手が事故気味だったので、ビビッドを緑コマンドで戻したり、石塚を酸苔したりしてる間に、鉄足ハンマーで勝ちでした。さすがにあれだけの量のポイントを得たので、今回は獲得できるポイントに補正がかかったようです。
Game3 後攻
マリガン判断がまだ不十分だったようです。なにもできないまま、天使に蹂躙されました。
いかがでしたでしょうか。
PoYレースでポイントを稼ぐのがそこまで難しくないということが分かっていただけたと思います。
整数のできない大学生が足し算を間違うとPoYレースでは一気に上位に躍り出ることができます。
みなさんも試してみてはいかがでしょうか。
ノシ
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