激しいネタバレ注意。







薬害、難民ときて、今回のテーマはなんと少子化。
今までで最もリアリティのある(特に先進国で)題材じゃないですかね。

が。

まず一つ言わせてもらおう!!

露骨に劇場版二作品を匂わせすぎ。
演出・言動を劇場版からそのまま引っ張ってきてるというか、やってることがまんま映画。
オマージュならまぁ構わない。
しかし、S.A.Cと言うタイトルは最早第三の攻殻として確立されてるのだから、こういうことされるとまたアンチが「押井のおこぼれにあずかってる」とか言い出しかねない・・・

あと、宗井の言ってることが戯言というか。彼は、大ボスである傀儡廻を控えた、いわば犯罪に理念よりも利益を見出す立場にある敵キャラであり、2ndGIGなら細田官房長官のような存在か。
ならば、彼の口から事件の真相が語られる時は、観念して白状するか、solid stateシステムを正当化するいわば言い訳をしなければ、政府内の悪人として成立しないのではないか。あんな風に、犯罪犯してでもいいからとにかく効率性を求める趣旨の発言をされると、9課として政府内の悪と戦うという必要性が無いように思える。誰がどう聞いてもあれは雑魚犯罪者の言葉だろ。細田が馬鹿なこと言うのは単純に米国との癒着を批判するためだからまだましだが。
まぁ、直後の傀儡廻が、彼のsolid stateへの考えを述べ、今作が少子化を扱った意義をきちんと提示してくれてたので宗井はまぁほっとこう。

不満はこの2点。



まぁ良作でないかな。
作品のクオリティ自体はもちろん高い(CGの車除いて)。
そして、今まで起こらなかった事が立て続けに連打されるのも、S.A.Cとしてかなり新鮮味があった。具体的に何とはまだ言わないが。



solid stateに近づくと自殺することになる。
バトーかトグサが自殺しそうになるのは分かった。しかし、どうやってそこまでいくのかは全く検討つかなかった。しかもそこでマテバを上手く絡めてくるし。
お見事、の一言に尽きる。

結末にもビビッた。ただ、官僚が「私が、Solid Stateシステムの基本概念を作りました」と名乗り出た時、違和感は覚えた。
時かけ見たときに必死に伏線探しまくったおかげで目ざとくなってたせいだろうか、少佐が自分のセーフハウス(らしき場所)で使う義体の交換をしてた時、官僚の義体が思いっきり映ってました。一番重要な伏線にしてはちょっと難易度低すぎたんじゃないですかね。


ついに出てしまいましたメイド型義体。しかも露出度かなりタカス
おいおい・・・と思ったらデブいジジイの趣味でしたか。課長にばっさり切られてるし。
なんか攻殻って、クロルデンとか田所とか、その系統の趣味の義体を所有してるのが何人か出てくるが、それに対する9課隊員の反応はやっぱカッコイイというか。

時間が長いだけあって、流れがある。まさに刑事ドラマ、いや映画ですね。
冒頭のトグサが一瞬エディ・マーフィーに脳内変換されそうになったし。


まぁ、見た直後の感想をさらっとだけ。

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