ワープワールド - 2 -
2006年8月8日 MTG
そもそも、ワープというデッキを初めて認識したのは確か去年の12月。
当時受験勉強まっただ中で、大会からは遠ざかり、メタデッキはオルゾフやセレズニア系のビートダウンとけち、ファンガスファイアやワイルドファイア、マガなどを想定してはいたが、実際にそれがどういう動きをするのかなど、細部までの知識は持っていなかった。
そんな中、マナ加速し、ワープ中に土地やトークンを増やし、《無政府主義者/Anarchist(9ED)》でワープを回収して連打していけば無限にワープできると思い、生まれたのが最初のワープ。
コンセプトはとにかくワープの無限連打。
ワープが無限に続くなら相手のコントロール下でのクリーチャーの発生は問題ないとして、《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard(CHK)》と《狩り立てられたトロール/Hunted Troll(RAV)》を投入。
この時点で、ワープ中にトークンを増やす生物(駆り立てられたシリーズ)は、ワープ前にキャストできないこと前提にするという固定観念が俺の中で生まれていた。
そして松長が忘年会に用意したのが初めて形になったワープである。
マナ加速は、ワープの基本パーツである、
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder(CHK)》
《ウッド・エルフ/Wood Elves(9ED)》
《はびこり/Overgrowth(9ED)》
《春の鼓動/Heartbeat of Spring(CHK)》
である。ワープを撃つ平均ターンは5、6Tで、カウンターを所持しないデッキならワープが始まると阻害する手段はなく、ワープすれば勝負が決まるということが前提となった。
カウンターを持たないけちの、けち経由の迫害とほぼ同じスピードであり、当時のギルドランド的にクロックパーミはおらず、ワイルドファイア以外には普通にワープができた。
この基本形を、俺がひたすら調整することになる。
ワープワールドというデッキの難点は三つ。
?《歪んだ世界/Warp World(RAV)》以外のスペルは使用できない
通常のコンボデッキはコンボが発動すると勝つのに対し、ワープは一回撃つとその結果はランダムであるため、ワープを連打するためには、確率論ではあるがスペルの投入は有効ではない。従って、採用できるカードが限られてしまう。
?ドロー手段が無い
ワープは基本的にワープを連打することを想定している。デッキの構造的に、複数回のワープによって場に並ぶパーマネント数は増加し、最終的にライブラリは《歪んだ世界/Warp World(RAV)》のみという状況になる。前述の通りスペルは投入できないため、仮にパーマネントであるドロー手段として《木彫りの女人像/Carven Caryatid(RAV)》などを投入した場合、ワープして残り3枚になったライブラリを全てドローしてしまい、ワープ終了後に自滅しかねない。このため、起動系能力はともかく、生物が持つcip能力であるドロー手段は当てに出来ず、必然的にドローサポートは《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》のみとなってしまい、マナ加速主体で組まれたコンボ系デッキとしては安定性に欠ける。
?ワープ前にキャストできないカードは投入できない
リアニメートは生物を墓地に送り込む手段を持つ。《納墓/Entomb(OD)》などがその最たる例である。最近では太陽拳がある。こちらはリアニしなくても生物をプレイできるが、後攻2Tのお帰り時のや、《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》でのディスカードでファッティを落としておくと、《ゾンビ化/Zombify(9ED)》で4T《絶望の天使/Angel of Despair(GPT)》などが可能になる。
しかし、ワープの場合、仮にワープによって場に出る事を期待して強力なクリーチャーを投入したとしても、それを手札に引き込んでしまうとライブラリに送る手段は無く、手札で腐ってしまう。確かにワープが連続で行われれば、最終的に果樹園などで好きな色マナが無限発生するので、最終的にはキャスト可能である。だが、それではリアニメートや無限マナコンボなどに比べると、領域の使い方がナンセンスである。
デッキの構造上の特徴として構築時に影響を与える要素について俺なりに考えてみた。しかし、これもグラコロ終了後にばじ君に色々意見を提示してもらった際に、俺が勝手に抱いていた固定観念であったこと気付いた。
さて、これらの難点をふまえた上で、ワープからいかにして勝利につなげるか、つまりフィニッシャーの選定が、さしあたっての課題となった。
しかしこの時点でセンター試験など、受験は山場を迎えており、この時のデッキ調整は、正直言ってメタゲームなどの考慮も足りず、ただ《歪んだ世界/Warp World(RAV)》を撃つためのデッキ構築でしかなく、《歪んだ世界/Warp World(RAV)》をキャストしてメタデッキに勝つための構築ではなかった。
続く。
当時受験勉強まっただ中で、大会からは遠ざかり、メタデッキはオルゾフやセレズニア系のビートダウンとけち、ファンガスファイアやワイルドファイア、マガなどを想定してはいたが、実際にそれがどういう動きをするのかなど、細部までの知識は持っていなかった。
そんな中、マナ加速し、ワープ中に土地やトークンを増やし、《無政府主義者/Anarchist(9ED)》でワープを回収して連打していけば無限にワープできると思い、生まれたのが最初のワープ。
コンセプトはとにかくワープの無限連打。
ワープが無限に続くなら相手のコントロール下でのクリーチャーの発生は問題ないとして、《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard(CHK)》と《狩り立てられたトロール/Hunted Troll(RAV)》を投入。
この時点で、ワープ中にトークンを増やす生物(駆り立てられたシリーズ)は、ワープ前にキャストできないこと前提にするという固定観念が俺の中で生まれていた。
そして松長が忘年会に用意したのが初めて形になったワープである。
マナ加速は、ワープの基本パーツである、
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder(CHK)》
《ウッド・エルフ/Wood Elves(9ED)》
《はびこり/Overgrowth(9ED)》
《春の鼓動/Heartbeat of Spring(CHK)》
である。ワープを撃つ平均ターンは5、6Tで、カウンターを所持しないデッキならワープが始まると阻害する手段はなく、ワープすれば勝負が決まるということが前提となった。
カウンターを持たないけちの、けち経由の迫害とほぼ同じスピードであり、当時のギルドランド的にクロックパーミはおらず、ワイルドファイア以外には普通にワープができた。
この基本形を、俺がひたすら調整することになる。
ワープワールドというデッキの難点は三つ。
?《歪んだ世界/Warp World(RAV)》以外のスペルは使用できない
通常のコンボデッキはコンボが発動すると勝つのに対し、ワープは一回撃つとその結果はランダムであるため、ワープを連打するためには、確率論ではあるがスペルの投入は有効ではない。従って、採用できるカードが限られてしまう。
?ドロー手段が無い
ワープは基本的にワープを連打することを想定している。デッキの構造的に、複数回のワープによって場に並ぶパーマネント数は増加し、最終的にライブラリは《歪んだ世界/Warp World(RAV)》のみという状況になる。前述の通りスペルは投入できないため、仮にパーマネントであるドロー手段として《木彫りの女人像/Carven Caryatid(RAV)》などを投入した場合、ワープして残り3枚になったライブラリを全てドローしてしまい、ワープ終了後に自滅しかねない。このため、起動系能力はともかく、生物が持つcip能力であるドロー手段は当てに出来ず、必然的にドローサポートは《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》のみとなってしまい、マナ加速主体で組まれたコンボ系デッキとしては安定性に欠ける。
?ワープ前にキャストできないカードは投入できない
リアニメートは生物を墓地に送り込む手段を持つ。《納墓/Entomb(OD)》などがその最たる例である。最近では太陽拳がある。こちらはリアニしなくても生物をプレイできるが、後攻2Tのお帰り時のや、《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》でのディスカードでファッティを落としておくと、《ゾンビ化/Zombify(9ED)》で4T《絶望の天使/Angel of Despair(GPT)》などが可能になる。
しかし、ワープの場合、仮にワープによって場に出る事を期待して強力なクリーチャーを投入したとしても、それを手札に引き込んでしまうとライブラリに送る手段は無く、手札で腐ってしまう。確かにワープが連続で行われれば、最終的に果樹園などで好きな色マナが無限発生するので、最終的にはキャスト可能である。だが、それではリアニメートや無限マナコンボなどに比べると、領域の使い方がナンセンスである。
デッキの構造上の特徴として構築時に影響を与える要素について俺なりに考えてみた。しかし、これもグラコロ終了後にばじ君に色々意見を提示してもらった際に、俺が勝手に抱いていた固定観念であったこと気付いた。
さて、これらの難点をふまえた上で、ワープからいかにして勝利につなげるか、つまりフィニッシャーの選定が、さしあたっての課題となった。
しかしこの時点でセンター試験など、受験は山場を迎えており、この時のデッキ調整は、正直言ってメタゲームなどの考慮も足りず、ただ《歪んだ世界/Warp World(RAV)》を撃つためのデッキ構築でしかなく、《歪んだ世界/Warp World(RAV)》をキャストしてメタデッキに勝つための構築ではなかった。
続く。
コメント